当日式に参加できない人にゼヒおすすめしたい「写真だけの成人式」
成人式は一生に一度。子どもから大人に変わる節目で重要な儀式です。……とはいえ、成人式に出席するかしないかは個人の自由。中には、出席したくても仕事があって行かれない場合や、家の都合で引っ越しを繰り返していたため、成人式に出られるような地元がない、という人もいます。
成人式に出られない人に是非おすすめしたいのが「写真だけの成人式」。式には出ずに、自分の都合の良い時に成人の記念に写真を撮る、自分だけの成人式です。
どうして成人式にこだわるの?
子どもから大人にかわる節目に何らかのイベントを行うのは、日本だけではありません。この成人儀礼が重視される理由は、自分がもう立派な大人であると周囲に示す必要があるためです。大人と認めてもらえないと、社会的な権利を得ることができません。
また、これからは1人の大人として自覚を持って生きていこうという意識を持つためにも、成人に際し何らかのイベントを行うことは大切なことなのです。
ご両親にとってもひとつの節目
ご自分のお子さんが無事に成人式を迎えることができると、親御さんはほっとします。これまで必死にあなたを育ててきた親御さんにとって、成人式は子育ての卒業式です。子どもは大人になれば親の手を離れます。これは、嬉しいと同時に少し寂しいことでもあります。親御さんがこうした感慨深い想いを味わうことができるのも、成人式の良いところなのです。
「写真だけの成人式」を行うメリット
別に誰かに見てもらうわけではないのに、自分1人で写真を撮ってどうするの?と思われるかもしれません。
でも、成人を記念して写真を撮ることにはこんな意義があります。
ご両親の気持ち
娘さんや息子さんが成人されるということは、先に述べたようにご両親にとっても大きな節目。できれば成人式に出て欲しいけれど、出られない人もいる。そんな時、正装した写真が残っていると、ご自分のお子さんが「人生の節目を迎えた」「大人になった」ということを実感できます。
成人の際に何らかの記念を残すことは、これまであなたを育ててくださったご両親への労いにもなるのです。
「私はここまで大きくなりました」という親御さんへのご報告の意味も込めて、是非写真を残しましょう。
二十歳は一度だけ
二十歳と言えば、若くて美しい盛り。また、振袖は成人式でもなければなかなか着ることができません。
特別な瞬間を、特別な装いで残しておけることが振袖の写真を残すメリット。後で振り返った時に、写真を残しておいて良かったと、きっと思うはずです。
振袖を用意しなくてすむ
成人式に参加するためには、振袖を購入したりレンタルしなければなりません。着物は決して安いものではないので、中には金銭的な不安から式への参加を迷ってしまう人もいます。
でも、写真だけの成人式なら振袖はその場で借りることができ、汚してしまうかもといった懸念はありません。手ぶらで出かけて、帰りにご両親とお食事をしたり、お友達と遊びに行くのも楽です。
写真だけの成人式。お金はどれくらいかかるの?
振袖の写真を撮影する施設としては、フォトスタジオがあります。赤ちゃんや七五三の撮影を行うようなファミリー向けのフォトスタジオだけでなく、成人式や結婚の撮影を行う専用のスタジオもあり、成人の場合は後者の方がおすすめです。
スタジオごとに価格設定は異なりますが、撮影基本料金が安く、衣装のレンタル料金無料の場合でも、写真一枚ごとに料金がプラスされるため、30000円ほどから60000円ほどが相場となります。
また、コース料金で撮った写真をアルバムや写真集に仕上げてくれる場合には、10万円から30万円ほどと価格には開きがあります。
自分でプリントしてリーズナブルに
写真ではなくデータだけをくれるプランを用意しているスタジオもあります。データがあれば自分で写真をプリントできるので、ご家族やご親族など多くの人に写真を渡したい場合におすすめです。
また、自分でフォトブックを作ることもでき、データだけをもらうようにするとかなりリーズナブルです。
費用だけでなく仕上がりの雰囲気チェックも忘れずに
フォトスタジオによって写真の出来上がりの雰囲気は全く異なります。伝統的な和を感じさせる落ち着いたものから、まるでファッション誌のようなカラフルでポップなものまでさまざまです。
こうした差はメイク・ヘアメイク、撮影小物、背景によるところが大きく、着物の色や柄というよりも自分がどのような写真を残したいかによってスタジオを選ぶ必要があります。
出来上がり写真のイメージはスタジオの公式ホームページでチェックできるので、まずは自分が撮りたい写真のイメージのスタジオを探し、価格などを確認するようにしましょう。
その瞬間には何も感じていなくても、あとで振り返った時に「二十歳の頃って若かったな」とか「振袖写真を残しておいて良かった」と思うことがきっとあるはずです。
10年20年経ってから、きちんと成人の記念を残しておけば良かったと思っても遅いですよ。せっかく迎える節目だから、しっかりと写真を残しておきましょう。