成人式に日本髪はいかが?粋なヘアスタイルで注目間違いなし!
「日本髪」というと、どんなイメージをしますか?
現代人にとってあまりなじみのない日本髪。時代劇の町娘や花嫁さんの髪型、くらいの認識が一般的かと思われます。少し堅苦しく感じるかもしれませんが、実は日本髪はそれほど敷居の高いものではないのです。
あまり知られていない現代の日本髪について解説していきたいと思います。
「新日本髪」なら気軽にトライできる!
日本髪というと、髪が長くなくては結えないイメージがありませんか?実は、肩につくくらいの長さがあれば、日本髪を結うことができます。
また、日本髪というと、時々テレビなどで特集されることもある舞子さんのように、1度結ったら何日も崩さないイメージがあるかと思いますが、着物を着る時限り結うこともできます。これが、今回おすすめしたい「新日本髪」。新日本髪とは、かつての日本髪と異なり、髪型が着物に負けないように結う、日本髪に似ているアップスタイルを指します。
日本髪は結うことのできる場所が限られていますが、新日本髪は全国どこの美容室でも結うことができます。髪の長さの制約もゆるく、どこでも結える上、普通のアップスタイルにするよりも和風に見えるので、着物にぴったりです。気軽にトライしてみてください。
イメージ画や小物は全部持参しよう
新日本髪に結ってもらう際は、使いたい小物を全部持参します。また、後述する、日本髪で伝統的に用いられている髪飾りの他、コサージュなど何でもあしらうことができます。髪を結ってもらう際は、自分が目指すイメージの写真や画像を持参しましょう。雰囲気をしっかりと伝えて、可能かどうかを事前に確認しておきましょう。
髪飾りは美容院で貸してくれる場合もあります。日本髪に用いられる髪飾りは安いものではありませんので、「着物に合わせてセレクトしたい」「自分のイメージ通りの髪が結いたい」など、特別な場合を除いては、美容院でお借りするのも良いかもしれません。
成人式におすすめの日本髪スタイル
乙女島田
文金高島田という髪型は聞いたことがありませんか?乙女島田は、文金高島田を少しかわいらしくした髪型です。格調高い中にも、娘らしさがのぞくのが特徴です。
結い綿(ゆいわた)
乙女島田よりも庶民っぽく、かわいらしさを前面に出した結い方です。
通常は鹿の子というふかふかした布を髷(まげ)に巻くのですが、好みの模様の布を巻くのもおすすめです。かわいらしい布を巻けば、一気に華やかになります。
振袖が自前のものであれば、余り布がないか聞いてみましょう。長さがある程度ある場合は、是非髷に巻いてみてください。ちなみに、鹿の子の代わりに布を用いる場合、幅20センチ以上、長さは1メートルほど必要になります。
髪飾りの位置は決まっています
日本髪は、飾りでかなり印象が変わります。振袖の場合は着物が華やかなので、髪飾りも華やかにしましょう。
日本髪で飾りを挿す部分は4か所です。
日本髪では、くしの位置に何も挿さないということはありません。ひと口に「くし」といっても、素材も種類も数多くあります。
また、後ろに挿す髪飾りとしては、「玉かんざし」や「平打ち」、というものを挿すことが一般的です。平打ちは、平たい丸の形の飾りの先に、耳かきの先端のような棒のついたかんざしのことで、多くの場合、くしとセットで売られています。
くしの横には、「つまみかんざし」などがおすすめです。つまみかんざしは、布をひとつひとつつまみ、花などの形をかたどったもので、舞子さんのかんざしをイメージしていただければと思います。成人式の日本髪ならば、カラフルで華やかなものをチョイスすると良いでしょう。
前には何も挿さなくても良いのですが、もしも挿す場合には、「ビラ」と呼ばれる垂れ飾りのついているものが良いでしょう。ビラのないかんざしを前に挿す場合には、小ぶりのものや、シンプルなものを挿すようにします。
今風のアップスタイルも十分素敵ですが、日本髪を結うと、着物の持つ和の美しさが際立ちます。
あまりかっちりしたものは気が引ける場合には、前髪を残してもらうなど、古風になりすぎないように美容師の方にお願いしてみましょう。
一生に一度の成人式。あなたの思う一番美しい振り袖姿を演出してくださいね。