成人式に対する男女の温度差。なぜ女性は記念日が好き?
成人式では、女子はばっちり振袖を身に着けて、メイクもヘアアレンジもプロにおまかせ。普段とは違う自分を見せようと張り切って準備します。これは、二十歳という節目の特別な行事だから・・・?
さらに、昔の仲間に会える、気になっていた男子に会える、という期待もあり頑張ることもあると思われますが、どうやらそれだけではないようなのです。一般的に女性は、 男性よりも記念日やイベントに関心が高い傾向があるのです。
成人式に参加している男子の姿を観察してみてください。彼らはスーツを身にまとい、パリッと決めてはいるけれど、わざわざヘアアレンジを美容院でしてきていますか?男性と女性のこの差はどこからくるのか、検証してみましょう。
男性と女性は脳のつくりが異なります
男性と女性では、脳のつくりが違うため、感じ方や考え方にも差があります。
男性にはそもそも、記念日という概念が存在しない・・・?
これは、男性の脳のつくりが影響しているようです。男性の脳は、狩猟のために発達しています。
そのため、目の前にある事柄に対してしかプランを立てることができないといいます。狩猟では、その日が1年のどの日であるのか、ということは重要ではなく、天気が良ければ猟に行くことができるし、悪ければ行かない、といった程度で済みます。
これに対して、女性の脳は採集に特化しており、どの季節にどの食べ物が採れるのか、と意識する必要があるため、年中行事など季節ごとのイベントにも敏感にできているのです。
脳のつくりの違いは記憶力にも男女差を生みます
また女性は、記憶力をつかさどる脳の海馬という部分が男性よりも発達しています。さらに、感情をつかさどる扁桃体という部分と海馬との連携が、男性の脳よりもスムーズです。
そのため、感情を刺激する出来事があると、感情と出来事をセットにして記憶します。これが、女性が記念日を忘れることがない理由です。
対し、男性は遺伝子的にも女性に関する記憶を忘れるようにできています。これは、過去のしがらみにとらわれずに新しい出会いを求めるための、種の保存の本能です。
男性が女性との記念日を忘れるのは、愛情がないわけでもとぼけているわけでもなく、生殖のために備わった本能によるものなのです。
イベントに対するモチベーションの差はケンカの種になることもありますが、彼が記念日やイベントに関心が薄い場合も、男女の脳の違いが原因であることを少しでも考慮してあげると良いかもしれません。
女性の記念日好きには、心理的な要因も関わっている
女性は、一般的に不安を感じやすい傾向があるそうです。友人と一緒にトイレに行き、何か行動をする際に誰かとともにしたがるのも、こうした心理からであると言われます。
女性は不安を打ち消すために、誰かとつながっているという実感を得たいと無意識に感じています。記念日というものは、その重要な証拠となるのです。
彼との記念日が特別な理由も心理的なもの
女性がパートナーとの記念日にこだわるのにも心理的な要因が関係しているといいます。
女性には、記念日に感じる喜びが2つあります。
- 誰かに守ってもらえる、親切にしてもらえるという喜び。
- 興味を持たれる、見守られるという喜びです。
この2つが、女性が人からされることによって抱く喜びなのです。
こう記すと、反発する女性がいるかもしれません。確かに、女性は必ずしも男性よりも弱いわけではありません。特に今の世の中では、男性に守ってもらわなくても生きていくことができます。
しかし、ここで重要なのは、現実に守られたいというのではなく、自分を守ってくれる誰かがいる、ということなのです。これにより、女性は自分に価値があると感じます。記念日はそうした象徴的な存在でもあるのです。
そして、2つ目の項目が要因にあげられている理由は、女性は自分に興味を持ってもらうと、楽しく生きていけるという傾向があるためです。
反対に、誰も自分の幸福に関して関心がないという状況は、女性の心に不安を生みます。その状況が長く続くと、自分の存在価値を疑い始めることもあります。記念日を大事にしてくれるパートナーは、女性にとって自分が幸せかどうかを気にかけてくれる相手ということであり、非常に重要なのです。
女性は、季節感のある行事を大事にする傾向があります。単にその行事が古くから行われてきたものだから、というのではなく、女性の体の中にある本能が季節を気にしているからなのです。
そこで、女子のみなさんに心得ていただきたいことは、「男子には記念日なんてどうでもいい」ということです。もしも記念日を大切にするパートナーがいるのであれば、それは彼があなたを大事にしている証拠です。パートナーにとって重要なのは記念日ではなく、記念日を祝うことによって喜ぶあなた自身なのです。
男女の考え方の差はどうしようもないもの。お互いの違いを理解し合ってつき合っていきたいものですね。