オトナに聞いてみた「20歳の自分にアドバイスするならどんなことですか?」
成人式の年を迎えて、自分はもう十分大人だと思っているみなさん、そんなみなさんに先輩方の声をお聞かせします。
彼女たちが二十歳の頃の自分へ向けたメッセージですが、あの頃ああしていれば良かったな、という想いが込められた言葉です。
歳を重ねていくにつれ色々なことに気づき、過去を振り返ると「こんな風にしていれば、もっと良かったかも」と思うことがたくさん。
若いうちにそれに気づいたら、のちのち豊かな人生を送れるかもしれませんよ。
想いはみんな同じ。多くの人が答えた「チャレンジしてほしい」
「自分のやりたいことにどんどん挑戦していって下さい。社会人になってから、その経験が宝になります。」
「恐れずに何でもどんどん挑戦してみるべし、とアドバイスしたいです。若いうちに色々経験を積んでおいた人とそうでない人では、人間としてのキャパシティも違ってきます。自らの手で自分の人生を豊かにしていって欲しいです。」
色々なことにチャレンジして、さまざまな経験を積んで欲しい、というのが多くの人の声でした。
チャレンジして欲しい理由は、「若い頃の経験はその後の人生を豊かにする」、というのがひとつ。
そしてもうひとつは、多くの人が感じるところの「年をとるほど不自由になる」、という事実があるからです。
体力の問題や、仕事、家庭などを鑑みると、人は真に自由に動けるのはほんの一時です。成人するまでは親の監督を受け、大人になってほんの少しの自由な時間があり、そしてまたさまざまな制約を受けるようになります。
だからこそ、若い頃の自分にアドバイスをしたいのです。「今しかないよ」と。
「もっと勇気を出して、いろんな事に挑戦してほしい」
「失敗を恐れず、もっと思い切って色々チャレンジするべき」
失敗しても、若い頃なら取り返せます。
だから恐れずに、さまざまなことにチャレンジして、経験を積んでください。
とはいえ、現実も見つめなくちゃ。「先のことを考えて」
次に多かったのは、将来のことを考えなさい、というものでした。
「もっと先のことを考えて仕事選びをちゃんとしておくべきだったと思います。資格とか、長く続けられる就職先を考えておけばよかったと思います」
「5年後、10年後の目標や夢をしっかり持って とにかく無駄遣いをしないで生活して欲しいです。」
「20代は本当にあっという間です!過ぎた時間は戻ってきません。今その時を楽しむのも大事ですが、5年後どうなっていたいのか考えて行動することも大切だと思います。」
現実を突きつけられる回答ですが、これもまた真理です。
先に述べた回答と相反する内容のこの回答。
何でもかんでもチャレンジすれば良いというものではなく、先を見越しなさいよ、と先輩たちは考えています。
ただ、結果を想像して怖くなって、何もできなくなるのは違いますよね。
その証拠に、「焦らなくていい」という回答がありました。
二十歳の頃、就職で焦っていて、不安でたまらなかった人が、「そんなに焦らずにゆっくり仕事を見極めてもいいんだよ」と言っています。
彼女は、短大卒業後すぐに就職しましたが、その会社が自分に合わず、一年で辞めて専門学校に通い、就職し直したとか。
先のことを考えすぎても、慎重に行ったはずの行動を後で正す必要が出てくるかもしれません。
プラス思考で将来のビジョンを持ち、もし思い通りにいかなくてもそこからリスタートしよう、と思うくらいがちょうど良いかもしれません。
成人式についてのアドバイスもありました。次に見ていきましょう。
親への感謝の気持ちを…
「せっかく両親・祖母が成人式にお祝いに来てくれたのに、友達を優先してしまい家族との時間をほとんど作らなかったので、親を大事に・親への感謝の気持ちをもっと大事に持て!!と強く言いたいです」
ついつい久しぶりに再会した友人たちを優先してしまい、自分の成人を楽しみにしてくれていた家族を疎かにしてしまう、というパターンはよくあることです。
先輩は、そんな過去の自分をちょっと後悔しているようですね。
そして、「調子に乗らないで」という言葉も。
「その日の同窓会で一人で酒に暴走し、記憶を無くしてトイレとお友達でした。本当に恥ずかしいのでやめて下さい」
「調子に乗ってはダメよ、と言いたいです。弱いくせに調子に乗ってお酒を飲んで周りに迷惑をかけてしまったので。」
お酒を飲めるようになった嬉しさと、仲間たちと過ごす楽しさでついつい…
お酒の量には気をつけましょう。
最後に、こんな回答をご紹介しましょう。
「今の自分があるのは過去の自分があったからこそなので、特にアドバイスすることもないです。
現在に不満があったとしても過去の自分は、しっかりと悩んで出してくれた答えで それがベストなのだから それで良かったんだと思います。
1つ言うなら、しっかりと悩んで自分に自信を持てる道を選ぶことを常にしなさい。
悩むことがあっても“こんな自分は嫌だ”と思うような自分になるのなら、そうならないように行動するのみだよ。」
いかがでしたか?
5年先、10年先のことは、なかなか想像しづらいものかもしれません。
しかし、それらは確実にやってきます。
その時のあなたが今のあなたを振り返り、言ってあげたいことはどんなことでしょうか。
たくさんの人との出合いや経験が、未来のあなたを豊かにすることを願っています。