着物のお手入れ方法って知ってる?成人式後の振袖お手入れまとめ
華やかなデザインが施された振袖は、成人式に欠かせない日本の伝統衣装です。成人式当日のために、様々な準備をしてきたという方も多いでしょう。
しかし、成人式前から成人式後の振袖のお手入れについて考えているという人は少ないかもしれませんね。そこで今回は、振袖を着るなら覚えておきたい、お手入れ方法について簡単にご紹介していきます。
次に気持ちよく振袖を着るためにも、お手入れはしっかりとしておきましょう。
レンタル、購入でお手入れ方法が大きく変わる
振袖を着たあとのお手入れ方法は、レンタルか購入かで大きな違いがあります。自分がどちらの振袖なのかを把握した上で、どういった行動を移すべきか見ていきましょう。
レンタルした振袖は、そのまま返却!
レンタル振袖の場合、クリーニングなどはせずそのまま返却する方針を取っている会社が大半です。振袖を着た後は、汚れや破損などがないかをチェックし、簡単に畳んで返却します。振袖の畳み方がわからないという人は、動画を参考にするとわかりやすいですよ。
万が一、汚れ等があった場合は返却時に報告しましょう。クリーニングできる範囲の小さな汚れであれば特別問題にはならないでしょうが、修復不可能なものはお金を請求される可能性があります。振袖を着るときは、レンタルしているということを忘れずに、丁寧に扱うようにしましょう。
レンタル振袖で大切なのは、絶対に自分で洗濯をしたり、修復したりしないということです。振袖は、非常に繊細な衣装ですから、下手をすると逆に傷つけてしまう場合もあります。何か問題が発覚した場合は、自分で行動せずにまずはレンタル会社に話を伺うというのが鉄則です。
※振袖レンタルの規約は各会社によって異なるので、必ず自分が借りた会社の返却手順をご確認の上、対応をしてください。
購入した振袖は、お手入れが必要
振袖を購入した場合、手元にある振袖は自分のものですから、全て自分でお手入れをしなければいけません。放置したままでは、汗や皮脂による汚れによって黄ばみができてしまう可能性もあります。
せっかく購入した自分の振袖ですから、長く着られるようにお手入れをしっかりとしていきましょう。
振袖のお手入れ方法とは?
出典:http://hon-matsuba.co.jp/furisode/
成人式は想像以上に疲れるものですし、振袖を脱いだあとは開放感から何もしたくない、と思うかもしれませんが、お手入れをしないとシミが残ってしまうこともあるのです。ここからは、振袖のお手入れ方法についてご紹介していきます。
脱いだらすぐにハンガーへ
成人式から帰宅して着物を脱いだら、まずはハンガーにかけて着物を乾燥させます。このとき、袖まで伸ばせる着物用のハンガーを用意しておくと便利です。事前に購入しておきましょう。
風通しの良い日陰に数時間~半日置いておくことで、カビなど振袖を傷める原因となる湿気を取り除いていきます。
振袖の状態を細かくチェック
乾燥後、タオルや着物用のブラシなどを使い、埃を落としていきます。振袖は、華やかな装飾が施されているものが多いですから、ゴシゴシと擦らずに優しくするのがポイントです。
埃を落とたら、汚れや破損がないか振袖の状態を細かくチェックしていきます。とくに衿や裾、袖などは汚れが多い部分。衿はファンデーションが付着していることがあり、裾や袖は泥ハネや砂埃による汚れがつきやすいです。
振袖は、他の着物に比べ袖が長いため、自分では汚れていないと思っても汚れてしまうことが多くあります。雨や雪が降るとその危険性はさらに高まりますから、より注意深く確認をしましょう。
万が一、汚れや破損があった場合は
丁寧に着ているつもりでも、よくよく見てみると泥ハネができてしまっていたというのはよくある話。汚れや破損を見つけたら、無理に自分で対処せず、プロに依頼をするのがベターです。
繊細な装飾が施された振袖は、自分で汚れを落とすとさらに汚れが広がってしまうこともあります。簡単な汚れであれば自分でお手入れもできますが、失敗して取り返しがつかないことになる前に、プロに依頼をしたほうが安心です。
汚れが無かった場合はどうするの?
汚れが無ければクリーニングはせず、そのままたとう紙に包んで、タンスにしまうという人もいますが、逆に汚れが見当たらなくてもクリーニングに依頼するという人もいます。
というのも、汗ジミは確認したときには何もなくても、暫く経つとシミになってしまうことがあるからです。成人式は冬場におこなわれることが多いため気温的には低いですが、移動中の車内や会場の熱気で汗をかくことがあります。
着物のクリーニングは1回の費用負担が大きいですから、着る度にするとなると大変ですが、頻繁に着る予定がないということであれば、クリーニングに出しておくのが無難でしょう。
振袖を着たあとは、確実にお手入れを!
出典:http://hon-matsuba.co.jp/furisode/
振袖を着る機会は成人式だけではありませんから、購入したとなれば着る機会も増えることでしょう。お気に入りの振袖を少しでも長く、良い状態で着るためには、着用後のお手入れは欠かせません。面倒だと思うかもしれませんが、次に振袖を気持ちよく着るためにも確実にこなしていきましょう。