1999年はどんな年だった?自分が生まれた年を振り返ろう
2020年に成人を迎えるのは、1999年4月2日から2000年4月1日生まれの方たち。それぞれ、20歳になるまで様々な思い出があると思いますが、意外と自分が産まれた年のことになるとわからないことが多いのではないでしょうか。
そこで今回は、新成人が産まれた年に起こった出来事をご紹介していきます。自分たちが生まれた年にはどんなことがあったのか、振り返っていきましょう。
最後の1月15日成人の日
現在は1月の第2月曜日が成人の日ですが、以前は1月15日が成人の日でした。ハッピーマンデー制度が導入されることになり、1999年を最後に、成人の日も従来の1月15日から1月の第2月曜日に移動されることになりました。
この年にハッピーマンデー制度により休日が移動されたのは成人の日と体育の日の二つ。2003年からは、海の日や敬老の日もそれぞれ月曜日に移動され、制度の該当日が増加しました。
携帯電話・PHSの加入台数が5000万台を突破
スマートフォンや携帯電話は今でこそ一人一台が当たり前となっていますが、加入台数が5000万台を突破したのは1999年のことです。当時の人口が約1億2700万人ですから、人口の約半分程度の人が携帯電話を所有したことになります。
また、この年にNTTドコモのiモードのサービスも開始されました。このサービスにより、待受け壁紙や着信メロディ、携帯電話でのインターネットの利用が可能となり、携帯電話の所有者はより充実したサービスを利用できるようになった年です。
今と同じ11ケタの電話番号になったのも1999年ですね。
ヤマンバファッションの出現
ガングロなどのコギャルファッションから発展したスタイルのヤマンバファッション。真っ黒な肌と白い唇、ブリーチされた明るい色の髪の毛、淡い色のアイメイクをほどこし、目の下にはメタリックなラインストーンをつけたり、明るい色のサークルコンタクトをつけるのが特徴でした。
AIBO発売開始
ソニーの開発した子犬型のペットロボットAIBO。この年に発売された初代AIBOはビーグル犬に似た外見で、子犬に似た動作をし、ユーザーとのコミュニケーションを介して成長するような設計がされていました。
最初にインターネット限定発売された時には、25万円という決して安くはない価格ながら、発売開始後わずか20分で売り切れになるほどの大人気でした。初代AIBOは、2015年9月に国立科学博物館が定めた重要科学技術資料(愛称「未来技術遺産」)に登録されています。
ポッキー&プリッツの日が誕生
11月11日といえば、ポッキー&プリッツの日。今ではすっかり定着しているこの日は、江崎グリコが1999年に制定したものです。「1111」が4本のポッキーあるいはプリッツに見えることに由来。制定以降、毎年キャンペーンを実施しています。学生時代、この日にポッキーやプリッツを友達とシェアして食べた、という思い出のある方も多いのではないでしょうか。
今年の漢字に選ばれた「末」
1999年は起こることすべてが「世紀末現象」と思われた一年でした。「世紀末」であることの他に、世も末と思えるような事件が多く起こったことも「末」が選ばれた理由に挙げられます。
東海村の臨界事故、警察の不祥事、非常識な一部上場企業、異常な宗教、無差別殺人の多発、新幹線安全神話の崩壊などの事件が次々に起こった一年でした。さらに、日本経済はリストラや失業率アップなど末期状態であり、人の心も道徳観も末期症状を呈しているという声も目立ちました。
一方、「末」には「末広がり」を期待し、これからは未来の「未」になって欲しいという期待も込められています。1000年代の終わりを節目に、来年2000年からは明るい社会になって欲しいと願う人々の心がうかがえます。
2000年問題
1999年から2020年への年越しは、2000年問題に揺れる中での年越しとなりました。
コンピュータの誤作動だけでなく、発電・送電機機能の停止や誤作動とそれに伴う停電、水道水の供給停止、医療関連機関の機能停止、銀行・株式市場など金融関連の機能停止などの大きな問題が発生する可能性があると想定されていました。
結果として、生活に直結するような大きな混乱は一切起きずに終わりましたが、コンピュータプログラムの訂正が世界規模で行われました。
自分の産まれた年を振り返ろう
今回は、2020年に新成人となる方たちが産まれた年の出来事を一挙に振り返りました。実際に振り返ってみると、色々な出来事があったのがわかりますよね。
音楽や映画などを改めて見てみると、感慨深いものがあるのではないでしょうか。ぜひ、成人式までにチェックしてみてくださいね。