振袖の立ち居振る舞い方6選!着くずれ知らずで着物美人
日本の伝統衣装である振袖は、身に付けるだけで華やかな気分へとさせてくれますね。しかし、普段の感覚で立ち居振る舞い方をしていると、周囲から少し残念な印象を抱かれてしまうこともあるのです。
そこで今回は、振袖を着た時の立ち居振る舞いについてのお話をしていきます。振袖の立ち居振る舞いは、事前に少しポイントを抑えておくだけで印象が大きく変わります。成人式当日を最高の気分で迎えるためにも、どんなポイントがあるのか見ていきましょう。
立っているとき
振袖を美しく見せるためにも猫背は厳禁です。背筋をしっかりと伸ばすことで、振袖の鮮やかな絵柄も良く見えるようになります。手元は前で軽く揃え、足を内股気味して立つとよりおしとやかな印象に。写真写りにも関わってくる立ち姿は、振袖の立ち居振る舞いのなかでも重要なポイントのひとつです。
普段あまり着なれないために猫背気味になってしまう人もいるので、下を向かないということをとくに意識すると良いでしょう。
歩くとき
振袖を着るときは、歩幅を狭く、内股気味に歩くと美しい姿を維持できます。がに股歩きのように大きく足を広げた歩き方は見た目が悪いだけでなく、裾が広がってしまい、綺麗に着付けた振袖が着くずれる原因となってしまうこともあるのです。
家から会場への移動時や会場内を移動する時など、少し意識をするだけで美しい歩き姿を印象付けることができますよ。
椅子に座るとき
成人式の会場では、座っている時間が多くあります。椅子の座り方一つでも、着くずれの度合いが変わってくるので、振袖の美しい座り方もマスターしておきましょう。座るときのポイントとしてよくあげられるのが、座る深さ。振袖には帯があるので、背もたれに背中をつけるような態勢は避けてください。帯がつぶれてしまう原因となります。
振袖を着るときは、いつもより浅く腰かけることを意識して、袖は膝の上に重ねておきます。こうすることで、袖が汚れることもなく、美しい姿を見せることができるでしょう。
階段を昇るとき・降りるとき
階段の昇り降りをするときに気を付けたいのが、裾と袖。うっかり裾を踏んでしまっては、楽しい気分も台無しになりかねません。階段を使うときは、まず袖を片側にまとめ、腕に掛けるようにして持ちます。その後で、裾を軽くつまむようにすると、裾や袖を汚す心配もなく、快適に歩くことができるでしょう。
裾を持つときは、上にあげすぎないというのもポイントです。足首が見えてしまわない程度につまむようにすると優雅な姿になります。
車に乗り込むとき・降りるとき
成人式の会場までの移動は、車という人も多いでしょう。しかし、車の乗り降りにも気を付けたいポイントがいくつかあります。まず、車に乗る時は、頭からではなくお尻から。頭から乗ると乗りにくいだけでなく、見た目的にもあまり良いものではありません。
袖は地面につかないよう軽く畳んで手元で押さえ、お尻から座るようにします。その後で足を内側に回転させて体全体が車に入るようにすると、着くずれの少ない乗り方ができます。
降りるときは反対に、両足を揃えながらゆっくりと身体を外へと回転させましょう。また、椅子に座るとき同様に、背もたれによりかからないようにするのも着くずれを減らす立ち居振る舞いのポイントです。浅く、腰かけることを忘れずに意識しましょう。
トイレ
振袖を着ているときに悩むのがトイレですよね。振袖を着る前に、済ませておいたとしても長時間振袖を着る場合、途中でトイレに行きたくなることもあるでしょう。成人式を機に、和装を着ているときのトイレの仕方をマスターしておくと良いですね。
まず、袖を一まとめにし、帯締めに挟むまたは、クリップで止めるなど落ちてこないようにします。袖が落ちてこなければいいので、止め方はなんでもかまいませんが、クリップを使うのがオススメです。着物用のクリップを2つほど、バッグに入れておくと便利ですよ。クリップを使う場合は、帯の上の部分にクリップを挟んで止めるようにしてください。
袖の処理をしたら、次は裾をゆっくりと裏返すようにして持ち上げ、袖と同様にしてクリップなどで落ちないように止めます。長襦袢や着物を一度に持ち上げるのではなく、順番に一枚ずつ持ち上げていくと綺麗にまとまります。振袖を着ながらトイレをするときの一番のポイントは、慌てないということです。落ち着いてゆっくりと、対処をすれば着くずれも最小限に抑えることができますよ。
振袖特有の動き方を理解すると、着物姿が美しくなるだけでなく、着くずれを防止することに繋がります。着くずれてしまうと、折角の衣装が台無しとなることも…。成人式という人生のハレ舞台をより良いものにするためにも、着物の立ち居振る舞いを意識することはとても大切なことです。成人式当日は、美しい立ち居振る舞いを意識しながら過ごしてみてはいかがでしょうか。